リウマチ

私達の身体にはおよそ350個の関節があります。
何も症状がない時には全く意識せず当たり前のように毎日使っている関節ですが、ひとたび痛みや腫れなどが出ると、とたんに生活に支障をきたすようになり、関節がいかに大切な働きをしているかがわかります。

関節が痛む原因

関節が痛む原因には様々なものがあります。
原因を見分ける時には、痛みが急なものか慢性的なものか、痛みが1つの関節か複数の関節にわたるのかで大きく4つの区分に分け、考えられる病気を絞りつつ検査などを加え総合的に判断します。

関節リウマチによる関節の痛みについて

当院ではリウマチ専門医として、主に関節リウマチの診断・治療を行っています。
関節リウマチの関節炎は一般的に比較的長い経過で、複数の関節に起こる「慢性多関節炎」に区分され、朝に関節のこわばりを伴うのが特徴です。
発症早期には急な発症の形をとることもあり、1つの関節のみ症状が出て他の病気との見分けが難しいこともあります。

関節リウマチって?

関節リウマチは「膠原病」という自分の身体を自分で攻撃してしまう疾患概念の1つに属する病気で、攻撃のターゲットは主に関節になりますが、肺や血管・心臓などしばしば内臓に障害をきたすこともあります。

どんな治療をするの?

根本的な治療が乏しく、痛み止めなどの対症療法しかなかった時代には関節が次第に変形してゆくゆくは動けなくなる病気として恐れられていましたが、近年治療が劇的に進歩し、症状が長期に渡りほぼ完全にコントロールできる「寛解」の状態までよくなる患者さんも多くなってきました。

「ふしぶしが痛む」というとご高齢の方の症状と思われがちですが、関節リウマチは若年の方でも発症することがあります。
上記のような症状に心当たりのある方はぜひ一度ご相談ください。