「喫煙習慣」はニコチン依存症という立派な病気です。
ですので保険を使って禁煙治療を受けることができます。
喫煙されている人の中でタバコが身体に悪いことをご存知ない方はまずおられないと思います。
ではなぜ やめられないのか?
それはご本人の意志の問題というよりは「ニコチン依存症」という病気が禁煙を邪魔しているからです。
近年、禁煙の際のニコチン欠乏によるつらい症状を抑える薬剤が複数開発され、医療保険を使った禁煙治療として受けられるようになっています。
条件を満たせば保険診療による禁煙治療を受けることができます。
治療期間は3ヶ月で、その間実際に禁煙治療のための受診をするのは5回です。
初診時には医師・看護師などにより禁煙に関するカウンセリングを受け、喫煙により呼気中に増える一酸化炭素の濃度を機械で測り、現在の喫煙の影響を調べます。
その後禁煙補助薬の説明を受けていただき、実際に使うお薬を選びます。
禁煙治療を保険で受けるための要件
- ニコチン依存を判定するテストで5点以上であること
- 1日当たりの平均喫煙本数に喫煙年数を掛けた数値が200以上であること
- ただちに禁煙を開始したいと思っていること
- 治療を受けることに文書で同意していただけること
- 過去に健康保険を使って禁煙治療を受けたことがある場合には、
前回の初診日から1年以上経過していること
健康保険を使った禁煙治療のスケジュール
治療薬チャンピックスによる効果
これ以外にもさまざまな治療薬がございます。
患者さんの状況に応じて補助薬を処方いたします。
選択するお薬の種類にもよりますが、3割負担の方で、5回の診察費・薬剤費のトータルが13000円~20000円前後です。仮に1日あたりタバコを1箱吸う方の場合、約1ヶ月~1ヶ月半のタバコ代で禁煙治療が受けられます。